男の子ってみんなそうなの? 食べる・寝るとき以外は動いているうちの3兄弟。 よく食べて、よく動いて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。 そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。 共感したり、クスっと笑ってくれたら嬉しです。
第1話:挨拶の基本を心得ている三男
挨拶は生きていくうえでとても大切だ。「挨拶だけは立派だな!」と言われるくらいでもいいと思っている。自分もそんな節があり、学生の頃はがっつりどっぷりの体育会系。先生、コーチ、先輩は絶対であり、挨拶はただすればよいというものではなく、相手に届いてこその挨拶。どんなときもトップギアで(笑)。そんな私が親になって学生の頃のように誰にでも「トップギア挨拶」をやるわけでなく(そこは相手や空気を読んでいるつもり)、落ち着いている大人!?の雰囲気のトーンで挨拶している、いやしていきたい。
長男と次男は園バスがない幼稚園に通っており、毎日歩いて登園している。幼稚園までの道順は決まったところを通っており、時間もほぼ一緒のため、会う人が決まっている。中学校の前を通ると先生と当番の保護者、生徒会の学生が大きな声で挨拶している。マスクをしてもはっきり聞こえる学生の挨拶。とても気持ちがよい。私も先生方へ挨拶すると微笑みながら挨拶を返してもらえるのでほっこり嬉しくなる。挨拶のメリットではないかと感じる。双方がこんな簡単なことで笑顔になるなんて。
そんな小さい幸せを感じていると、長男(6)が生徒会の学生に負けないくらいの声で「おはようございます!」と言っている。私はとても感動した。「挨拶して」と言っていないのに長男が自ら挨拶している!そしたら先生方も「今日も元気だね!いってらっしゃい」と。子どもたちには見守ってくれる大人はたくさんいることや挨拶からコミュニケーションがとりやすいこと、何より気持ちがよいものだということを実感してほしい。幸いにも毎朝そのような場がマンションの管理人さん、中学校の先生方、工事現場のおじさん、公園を掃除しているおじさん、おばさんと幼稚園以外にあり、ありがたいのである。
次男(3)は、まだその時の気分によって挨拶したり、しなかったり。しないときは、自分の話を聞いてほしいときが多く、一度、挨拶のために話しを中断することができない。私たちが聞いてくれるまで話し続けるといった感じであろうか。次男に関しては、私や長男の挨拶する姿を是非とも焼き付けてほしいと思っている。強制するものではなく、自分から発することを期待したい。
ここで三男(1)はさすがだと思う。生まれたときからお兄ちゃんが二人。動く手本が二人。しかもタイプの違う二人(笑)のみこみが早いというか、要領を得ているというか。三男は今1歳9ヵ月で、興味がいろんなところにあり、歩くことも大好き。坂道があれば吸い込まれ、そこに段差があればとにかく登らずにはいられない。
長男が生まれたときから使っていたベビーカーが壊れ、移動手段は私がおんぶするか歩くか。登園時は三男をおんぶして通っている。重いのだが、三男が歩くと倍の時間がかかるので、長男、次男を幼稚園に預けた帰り道に歩いて帰る。
さすが三男と思う瞬間だが、先ほど説明したどこのポイントでも私の背中からひょこっと顔をだし、言葉にならない声で「おはよう」なる音を発しているのである。そうすると皆さん顔が「ふにゃ」っとなって三男にも「おはよ!」と言ってくれる。ニコニコおはようと発する三男、もはやアイドル並み。自分の武器を分かっているのか。幼稚園で抱っこ紐から解き放たれると、会う人会う人に、膝を曲げて頭をペコリして、「おはよう」なる音を発する。「わー、おはようしてくれるの?」とか「おはよう!」と幼稚園のお母さん方が反応してくれて三男はにっこにこ。
極めつけは、○○党のようなポスターで女性が微笑んでいるものがあるのだが、そこを通るたびに、膝を曲げて頭をペコリ(笑)いつでもどこでも誰にでも挨拶することが大切だと心得ている三男が愛らしく、髪の毛をわしゃわしゃしたくなる私であった。
こんな感じで何気ない毎日の記録を綴りたいと思います。
3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。
☆毎週金曜更新予定です☆
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