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子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』第15話。

男の子ってみんなそうなの?食べる寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく動いて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。共感したり、クスっと笑ってくれたら嬉しいです。


第15話:深く刻まれてほしくないもの


 

ふと鏡を見た時、ぎょっとしたことがあった。あれ!?こんなに眉間の縦のシワが長かったっけ?静かに動揺を隠せないわたし。いつの間にこんなに深く刻まれていたのかとショックを受ける。年齢のせい?いや、思い当たる節はたくさんある。特に子育て中は、何もかも自分の思い通りにいかないということ。頭では分かっているつもりでも、やはりどうにかしたいと強く思ってしまっている自分がいる。子どもに対して、つい、「何してるのよー!」、「なんでそんなところに登るのよー?」、「仲良く遊んでー!」と叫んでいる。そして、少しずつ少しずつわたしの眉間に深く、長く刻まれていったのであろう。

自分の眉間のシワに気が付いてから、まず子どもたちの顔を確認してみた。「ちょっと怖い顔してみて!」なんてわたしの無茶ぶりにこたえてくれる長男。眉間のシワなんて皆無。ただ、ムッとした顔は可愛かった。次は旦那。旦那は同じ歳だが眉間の縦シワより、目じりの笑いジワが目に付くようになってきた。縦じゃなくて横。なんだか羨ましいと思った。そしたら周りの人たちはどうなんだろう?と気になってきた。歩いている時、すれ違う人の顔をよく見てみることにした。太陽の光がまぶしかったり、風が急に吹いた時などに眉間にシワを寄せる人が多かった。それは自分もそうだし、仕方ないと思う。どうも急いで自転車をこいでいる人は、結構な確率で刻まれていることが多かった。何か考え事をしていたのだろうか。急いでいる時はやはり要注意である。ある時は、子どもを自転車の後ろに乗せて何やら怒っているお母さんを見かけた。はっきりと眉間に、縦に刻まれていた。あぁ、やっぱり怒っている時に刻まれるようだ。反対にニコニコしている人や穏やかな顔つきをしている人は目じりが下がっており、口角が上がっている。相手を安心させる顔つきに縦のシワはない。どうせなら怖い縦ジワではなく、相手を和ませたり、安心してもらえるシワの方がいいに決まっている。やはりこれ以上、眉間の縦のシワは刻みたくないと思った。

眉間の縦のシワは、自分と子どもたちにとってもメリットがない。もちろん命に関わることや人を傷つけようとしたときは強く言うことが必要である。それ以外のことに関しては、眉間に縦のシワが刻み込まれる勢いで怒る必要があるだろうか。伝え方を考え直す、さらには生きているだけで、それだけでオッケイと大きく丸を出せるような肝っ玉かあさんになりたい。そして、いざ、大切なことを伝えるときの真剣な表情。その時に出るシワは仕方がないし、そのいざという時にとっておいた方が効き目もありそうだ。

わたしは早速自分がよく作業するキッチンの壁に100均で購入した小さな鏡を取り付けた。このキッチンでの作業中、子どもたちに対して叫ぶことが多いからだ。ここで自分の顔をチェックしようと思った。取り付けてから早速「ちょっと!」という事案が発生。鏡を見るわたし。セーー~フ。恐ろしい顔になる前に、鏡を意識し、言い方を変える。おそらく数ミリの刻印を阻止できたのではなかろうか。これを繰り返していくしかないんだな。ゆくゆくは鏡がなくても。わたしは自分の心に深く、それは深く刻み込んだ。そしてお風呂上りは眉間のシワが消えますようにと、念じながらクリームを塗りこもうかな。

何より、家族みんなで笑ったり、美味しいものを食べたとき。そんな愉しい思い出もたくさん心に刻みたいものだ。

 

子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。

☆毎週金曜21時更新☆

 

 

 

寺尾 美佳

寺尾 美佳

[かあさん栄養士 みかコーチ] 食生活から一緒に愉しいを創っていきましょう!

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