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3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』第32話。

男の子ってみんなそうなの?食べる寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。共感したり、クスッと笑ってくれたら嬉しいです。


第32話:3人男の子の小さな社会


 

3人子どもがいるとそこに小さな社会が生まれる。2対1になり、1がどうにもならない状況で泣いているかと思えば、1人で戦っている時もある。長男と次男の2人だった頃と違う新しい状況が日々生まれる。

三男が1の場合。最近は一番多いかもしれない。とにかく破壊王の三男。兄たちが遊んでいる場に突進したり、かまって欲しいから輪には入ろうとする。自分が作っているものを壊された長男、次男はそれはそれは怒りまくる。ただ一生懸命に作っていただけなのに、理不尽にも木っ端微塵にされるのだ。兄たちが2になり1の三男を攻めまくる。わたしのところに泣いてやってくるのだが、壊されたら嫌な気持ちだと伝えてみる。その後に、手を出したらよくないよね?と兄たちに確認しに行くが、元はと言えば・・・と二人の気持ちも受け止めつつ話しを聴きながら。複雑なやりとりになる。これは1日に最低2回はある。

長男が1の場合。大体が、長男がピアノの練習をしているときに発生する。ピアノを弾きたい長男。その背後にゲゲゲの鬼太郎に出てくるこなきジジイのように背後にくっついたり、足元で長男にかまって欲しいオーラ全開の三男。横では、「おにーーちゃん、ブロックであそぼー」とまぁそれは結構しつこいお誘いをする次男。次男の誘い方はだんだんエスカレートして、なんで一緒に遊んでくれないのかと逆ギレをする始末。長男の口からでた言葉は「もう二人と一緒に遊んであげない!」である。まず、こなきジジイならぬ、こなき三男を長男から剥がし、長男に何時になったら次男と遊べるか?というお伺いを立てる。「何時になったら、お兄ちゃん遊んでくれるって!」と次男に伝えるも、すんなりこの条件を飲んでくれることは少なく、わたくしでよければ・・・とこの身を差し出す母なのである。

次男が1の場合。各々が好きな遊びをしている中で、三男が遊んでいるものを次男がとってしまうことがあり、それは三男が勝手に次男の遊んでいるものを取っていく時もあれば、次男が無理矢理取る時もある。次男VS三男の構図はお互い様なことが多いので、二人のやり取りはしばらくほっておくのが得策である。が、しかし。ここで登場するのが長男。状況をしっかりと観ていて次男が悪かった、三男が悪かったろジャッチしているではないか。このジャッチがやや三男に有利のことが多く、三男が泣き叫ぶ状況だけで、次男が悪いと決めつけることもある。長男に加勢してもらった三男は少し強気になる。次男は状況を必死に説明するも長男ほどうまく喋れないこともあり、怒りながら泣いているではないか。この2対1は後引く大変さがある。長男も良かれと思って次男を追求する。次男も想いをわかってもらえなくて泣きじゃくる。状況を兄たちに聞き取りしている途中に、しれっと三男が新たな火種を作る。事件が解決してないのにまた三男が1の状況に。

はぁ・・・。トイレに行こう。わたしはトイレに行く。トイレから出てきたら、意外にも3人仲良く遊んでいるではないか。わたしが介入しない方が3人でなんとか折り合いをつけているではないか。

毎日小さい小さい社会を経験中の3兄弟。自分の気持ちを相手に伝えることも大切だし、相手の気持ちを汲み取ることも肌で感じ取っておくれ。そして、かあさんはトイレでゆっくりさせてもらおうかしら。

 

3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。

☆毎週金曜21時更新☆

みかコーチ 【3児ママ】

みかコーチ 【3児ママ】

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