男の子ってみんなそうなの? 食べる・寝るとき以外は動いているうちの3兄弟。 よく食べて、よく動いて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。 そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。 共感したり、クスっと笑ってくれたら嬉しです。
第4話:誕生日を境にレベルアップする次男
次男は最近4歳になった。ひとつお兄さんになるということが、子どもにとってこんなに自信につながるのかと感心した。いや、とてもびっくりした。最近では「4歳になったから!」と言いながら、園服のボタンをしめられた。ボタンなどの身支度に関しても毎日の積み重ねが大切だが、彼の中で4歳と胸を張ってさらにいろんなことにチャレンジしよう!したい!できる!という気持ちになっていることは間違いない。本当に子どもの成長には驚かされる。
私はというと、忘れっぽくなったり、少し遅くまで仕事をした日やテレビなどを見て起きていた日には、翌日の疲労が半端ない。私と比べてもしょうがない話なのだが、子どもの成長を見守るためにも自身の健康にも気を付けようと思った次第である。
さて、預かり保育の日。預かり保育の時は担任の先生と直接話すことはない。夕方お迎えに行くと、次男は私の顔を見るなり、「明日は体操服じゃないよ!」と言う。明日…(もうこの時点で明日が何曜日かもよくわかっていない)、あっ、明日は次男が毎週体操服を着て登園する日か。「えっ、明日体操服着ていかなくていいの?」と聞くと、「そうだよ!」と答える。長男も少し不審そうに「明日は、木曜日だよ!着ていく日でしょ?」ともう一度聞く。それでも次男は「着ていかなくていい!」と答える。私と長男の疑いの目は次男も察したのか少し、ムッとなっている。そこへちょうど次男の担任の先生が通りかかる。すかさず、長男が「先生!明日って体操服着ていかなくていいの?」と聞くと、先生は次男のところまで来てくれて「そうだよね!明日は着ていかなくてもいいんだよね!すごいっ!よく覚えてたね!」と笑顔で次男をたくさん褒めてくれた。「そうなんですね!ありがとうございます」と先生に伝えると、次男に「ごめんね。よく覚えていたね!すごいね!教えてくれてありがとう」と伝えた。次男は「いいよ!」と誇らしげに左手を腰に当てていた。
この「いいよ!」と言うのも次男らしくて、面白いなぁと思う。家族で誕生日を祝った時も「お誕生日おめでとう!」と伝えると、「いいよ!」って言っていたな(笑)
脱線してしまったが、先生の話している内容を聞き、覚えて、それを私に伝えてきた。どひゃーーーである。というのも、家では私の話を聞いてるのか聞いてないのかわからず、話を聞くより、一番に身体が動くタイプというか。常に動いているというか。長男がわりと慎重なタイプなのでその真逆をいっており、おちゃらけ担当次男。そういうイメージのもと、どうも疑わしいことがたくさんあるのだが、この一件を機にもう少し次男の言ってることや行動を信じてあげないといけないな、とものすごく反省した。
例えば、外から帰ってきて「手を洗ったよ!」と言っているが手首に泡がついたままになっていたり、手がまだ黒いことが多い。ここで「全然、洗えてないじゃん」と注意するのではなく、洗おうとしていること、次男なりに一生懸命洗っていることを認めてあげた上で「自分で洗ったんだね!もう少しだけ泡がついてるね」などと声掛けしなくてはいけないと。長男がもう一人で身の回りのことができて、話せばわかってくれる。そして、三男は自我のレベルが一段階あがり、前より色んな意味で手がかかるようになっている。そこに来て少しずつ色んなことが出来るようになってきた次男だが、まだ、見守ってあげないといけないことがあるのについおろそかになり、さっきの手洗いでいえばきれいになっていないという結果だけで注意してしまいがちである。次男からしたら、やっているのに何か言われる、怒られてるみたいと。そんな積み重ねをしたら、かあさんは何もわかってくれないと信頼関係が気づけないかもしれない。
次男を信じる。たくさんチャレンジしようとする姿を見守る。失敗をドンマイと明るく背中を押せるように。
「これ作ったんだー!」とブロックで作ったものを見せにきたときに、「すごいね」とぎゅーっと抱きしめてみる。「おかあさん、だいすき!」と言ってくれた次男の嬉しそうな顔を思い出すと今もうれしくて泣きそうになる。
3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。
☆毎週金曜更新予定です☆
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