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子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』第12話。

男の子ってみんなそうなの?食べる・寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく動いて、よく転んで、よく泣いて、よく笑って、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。共感したり、クスっと笑ってくれたら嬉しいです。


第12話:母親でもすべてはわからないということ


 

赤ちゃんは泣くのが仕事。そう、頭ではわかるし、自分だってそうだったし、みんな生まれたときは泣いてた。外出先で赤ちゃんが泣いていると元気がいいなぁとか眠いのかなとか考えられるのに、いざ自分の子どもがギャン泣きしていると、当事者になると、いたたまれない気持ちになり、しんどかった時期もあった。

こんな気持ちは外出する際、長男が生まれてから1年くらいあったかなと思い返す。初めての育児で、いっぱいいっぱいになっていたからこう思うのも仕方ないのかもしれない。例えば、実家に帰省する際。帰りたい気持ちはあるのに車内で泣かれることを想うとまだ新幹線のチケットも予約してないうちから憂鬱になる。予約するときもできるだけ早く。というのも、トイレに近い一番前の座席を予約するため。泣いた時やぐずった時にすぐ通路に出られるように。あとは新幹線に乗る時間も、ものすごく考えた。日中一番多くねてくれる昼寝の時間帯にしようかな、でも、寝られなくてぐずった時はすごい泣くからどうしようか。朝一だと、東京駅まで行くのが大変だし。他には授乳が車内だとしんどかったり。当時の私はそれは起こりそうなことを考え尽し、その時に備えようと悩み、疲れていた。

そんな私の不安は長男にも伝わり、新幹線での移動中、1時間くらい泣いては少し落ち着きを繰り返したこともあった。座席に座ることがほとんどなく下車したこともある。そんな私にわかるわと言わんばかりの表情で「大変だよね。」と声をかけてくれる人がいれば、あきらかに不機嫌そうな人もいた。不機嫌の理由はもしかしたら私たちではなかったかもしれないけど、そのときの私は泣き止まないのは私のせいと感じていたこともあり、周りの人たちの表情ばかり気にしていた。

私の数々の勝手な思い込みは自分自身を苦しめていた。長男を寝かさなくては、、、いつもは寝ている時間なのに、、、泣き止んでくれと。今ならわかる。周りばかり気にせずに、今日は寝かさなくてもいいかなとか、もしかしたら抱っこ紐が嫌なのかなとか、思い込みを捨てられたらよかった。何なら私が好きなものを食べたり飲んだりしてリラックスした方が長男も落ち着いたのかもしれない。究極は、母親でもすべてはわからないということ。よい意味での開き直り。赤ちゃんは理由がなくても泣くことがある。もちろん周囲への配慮というものは大切だが、あまりにも過敏になり自分を責めなくてよいのだ。

元々の性格はあるかもしれないが、当時の私はあまりにも周囲を気にしていた。次男、三男が産まれるにつれてだんだんと気持ちの向く方向が変わってきた。どうにもならないとわかっていたつもりで、やっぱりどうにかしたかった人の気持ち。こう想ってほしい、こう想わないでほしいと願って悩んだところで、魔法でも使えない限り無理なこと。どうしようもない自分ではコントロールできない人の気持ちを考える前に、目の前の子どもたちや旦那に対して何ができるかが大切なんだと。私はありがたいことに子どもが3人いる。子育てを通して自分の性格や考え方を変えることができる、視野を広げることができる、物事を受け入れられる幅が広がる、思い込みを捨てられる、、、。本当に日々修行させてもらっている。育てられているのは親だと改めて想う。

今では、あのとき思えなかった【しょうがないよね】が増えた。自分の気持ちもだんだんと楽になった。ありがたいことに旦那は「まだまだ楽できることはあるよ」と言葉をかけてくれる。まだまだな私だけど、あの頃よりは気持ちの面で成長できたかなと感じる。

外出中、泣き止まない子どもに困っているママさんを見かけたらどうしようか。もし、声をかけられそうなら少しでもママさんの気持ちが楽になる言葉がけをしたい。母親だって毎日がわからないことだらけ。あの手この手で戦っているのだ。自分を責めなくてもいいよ!そんな日もある。少し肩の力をぬいてもらえたら。このエッセイも小さな小さな発信かもしれないが、がんばっているあなたに届くようにと願いながら。

 

子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。

☆毎週金曜21時更新☆

 

寺尾 美佳

寺尾 美佳

[かあさん栄養士 みかコーチ] 食生活から一緒に愉しいを創っていきましょう!

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