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3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』第39話。

男の子ってみんなそうなの?食べる寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイをいう形で残したい。共感したり、クスッと笑ってくれたら嬉しいです。


第39話:つい欲が出る子育ての話


 

子どもって本当にすごいと思う。よくスポンジに例えられるがその通り。どんどん新しいことを吸収していく。大人が通り過ぎていくようなことにたくさんキラキラと目を輝かせる。できなかったことがどんどんできるようになる。その瞬間に立ち会えること、子どもがキラキラと目を輝かせることに気付かされることで、わたしの凝り固まった常識や概念が覆る。

ところが、親というものはなんと欲張りなんだろう。一つできたらまた次のことを自然と要求してしまっている。親、、、というかわたしだけであろうか。最近の出来事で言えば、三男(2歳5ヶ月)が「おしっこが出た!」と教えてくれるようになった。出たという感覚がわかり、すぐに教えてくれる。最初は「すごいね!おしっこが出たのがわかったんだね!」と声を掛ける。しばらく経ち、次は「おしっこが出る前にトイレでできたらいいね」となる。家にあるトイレの本を読み聞かせる。またしばらくして朝起きてオムツにおしっこをしていなかったのですぐにトイレに連れて行く。そしたらなんとトイレでおしっこができた。二人でハイタッチ!寝ぼけながらもとても嬉しそうな三男がいた。焦らずトイレでおしっこができた経験を積み重ねいくしかないのだが、一つできると欲が出る。とある日、うんチングポーズになった三男に「トイレに行こう!」と強引に連れて行ったことがある。長男の時もそうだったが、一度うんちが「ポトンっ」と便器に落ちる音を聞くと楽しくなって自分からトイレへ行ってくれた。一度経験できたらと思ったが、三男からしたら「今、まさに出るところだったのに邪魔された」という思いが強かっただろう。便器には座ってくれたが、すぐに降りたがる。早くオムツを履かせろと言わんばかりに怒っている。その様子を見ていた旦那からも「嫌がってるよ、焦らなくても」と言われた。頭では嫌がっていることがわかっていたが、もしかしたらという思いが強くなった結果、事態は良い方向には進まなかった。難しい。親が想像してなかった時や構えてなかった時、意外と子どもはいろんなことができる。それを見て親がいつの間にか「やらせたい」となってしまった時、急にうまくいかないことがある。親の想いが強くなりすぎてしまうと、子どもは窮屈に感じてしまうのだろうか。

3人子育てをしていて良いことも悪いこともある。経験として積み重ねてきたものがとても役に立つ時と、その経験が「こういうものだ」と決めつけてしまう時。自分から産まれてきてくれた3兄弟だが、三者三様。全く違うのである。経験として積み重ねてきたものは大切にしつつ、目の前の子どもをよく見ることが何より大切なんだと改めて思い直す。子育ての欲は無い方が不意打ちに嬉しいことが多くなることも肝に銘じたい。

 

3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。

☆毎週金曜21時更新☆

みかコーチ 【3児ママ】

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