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3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』第23話。

男の子ってみんなそうなの?食べる寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。共感したり、クスっと笑ってくれたら嬉しいです。


第23話:三男の生態


 

2歳2ヵ月の三男。自己主張がどんどん激しくなり、ニコニコしていたかと思うと、いきなり持っているものを投げる。トミカの車を思いっきり投げられて足の指に当たった時はさすがに泣いた。

道を歩いていてすれ違う人には、じーーっと見つめてニヤリしたかと思うと、恥ずかしくなってわたしのところに飛び込んでくる。いろんな音にも敏感だ。特に飛行機が飛んでいる音に反応する。空を指差し、わたしが「飛行機だね!」と言うまではずーっと指さしている。三男は出会うもの、人すべて新鮮でいつだって愉しそうである。アリ、スズメや植えてある花へ挨拶を欠かさず、猫がいたら三男なりにそーっと近づく。そして、しゃがんでずーっと見つめる。一度、猫に出会った地点は覚えており、通るたびにその場所を指さす。「猫がいたね!」と言うと満足気にそこを立ち去る。散歩している犬を見つけると吸い寄せられるように近づく。自分から近づいておいて、びっくりして離れていくを繰り返している。見ていてそれがセットで面白い。と同時にあのキラキラした目はとても羨ましく思う。

自販機は三男にとって、ゲームセンターのようなものかもしれない。自販機の前を横切るときは必ず止まってよく眺める。眺めてから、おつりが出てくるところを確認する。そのあとまた眺める。わたしが「そろそろバイバイしようか。」と言うと、「バイバイ。」と言いながら手をふる。まだ、立ち去りたくないときは、バイバイは言わず、ずーっと眺めているのである。お陰でわたしも自販機のラインナップを覚え、入れ替わりがあるとすぐ気が付いた。ちなみにお茶を水筒で持参しているため、自販機で買うことはほとんどないので、人が買っていると目を輝かせて近づいていき、取ろうとするのでびっくりする。

トミカの車と同様に注意したいのが、石を握りしめた時である。勢いのまま投げることがある。幸いまだ車や人などに当たったことはないが、わたしの心は穏やかではない。怖い顔を作り、目線を合わせ、石を投げてはいけないと伝えるが、あまり伝わっていると実感できない。投げるなと言う方が無理があるのか。石を持ったら大きさに関わらず「やさしく置いてね」と伝える。2歳には難しいかもしれないが、伝え続けることも大切ではないかと思う。

食には貪欲である。基本、何でも食べるがキャベツはどうも受け付けないらしい。それでも、とりあえず、一口は食べようと言っているので、デザートのフルーツをちらつかせると意を決してパクリする。その勇気を褒めまくり、存分に味わってくださいとデザートのフルーツを渡すと、とても嬉しそうに食べる。最近はそのあとにご飯のおかわりを催促する。おかわりのご飯を目の前にして、ドヤ顔をするので、わたしはそれが面白くてしかたない。

三男はまだほとんど言葉がでてこない。うんちをしたらわたしの所にきて「でた」と訴えたり、なにか取ってほしい時にはわたしの服を引っ張ってそこまで連れて行ったり、嫌なことがあれば全力で泣く。もちろん「あぁ、大変だー」と思う日もあるが、言葉が出てくる前の、この時期を愉しみながら、日々過ごしていきたいと感じる。

 

3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。

☆毎週金曜21時更新☆

みかコーチ 【3児ママ】

みかコーチ 【3児ママ】

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