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3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』第38話。

男の子ってみんなそうなの?食べる寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。共感したり、クスッと笑ってくれたら嬉しいです。


第38話:愛されキャラ次男の幼稚園生活


 

預かり保育を頼んだ日。次男は預かり保育の先生とさようならをした後、職員室へ向かう。担任の先生に挨拶をして帰ることがルーティンになっている。その日は意気揚々、歌いながら担任の先生を探しに向かった。わたしは三男がゆっくり階段を降りるのを見守り、次男の後を追った。そしたら、次男の顔がすごいことになっていた。眉毛も目尻も全力で下がっており、口も見事な「へ」の字。必死に声を出して泣くのをこらえ、わたしのところに戻ってきた。すぐに察しはついたが、「どしたの?」と聞く。話せないくらい辛そうである。理由は、担任の先生がいなかったからだ。もうこの世の終わりという顔をしている次男。その表情の面白さと可愛らしさが入り混ざる。思わず笑いたくなるくらい。笑いそうになったが、グッとこらえた。「先生が、いなかったんだね?」と話しかけると、「うっ、うんーーー。」と涙が溢れた。悲しみに暮れている次男を横にわたしは職員室の先生に、次男の担任の先生の所在を確認した。そしたらなんとまだ幼稚園にいるそうだ。待っている間ソワソワしている次男。次男の名前を呼びながら、ニコニコした先生が来てくれた。「先生、嬉しいよー!」と声をかけてくれた。次男は一気に笑顔になるが、照れ隠しをしているようだ。他の先生方も次男のその愛らしさに「よかったね、よかったね」と話しかけてくれる。

別の預かり保育の日。お迎えに行くと、次男は年長の男の子と一緒に忍者の修行のような遊びをしていた。タイヤを並べ、その上を早く渡るような遊び。ゴールらしきところまで次男が到達した時、わたしのことを認識したのは年長の男の子だった。男の子は次男に「またやろうなっ!」とグータッチして遊びの終わりを告げた。なんてかっこいいんだ。そして、次男もグータッチで返し、「うん!」と返事をしていた。わたしは静かに感動した。年少の頃は、年長のお兄ちゃんと離れるのが嫌でクラスが違っても一緒にいることが多かった。友達とはお兄ちゃんを返して一緒に遊んでいたので、大丈夫なのかと心配したこともあった。だが、徐々にクラスの友達を認識し、仲良く遊ぶようになった。もちろん、意思疎通がうまくいかず、手の出し合いもあった。年中になってからは、言葉で伝えられることが増え、コミュニケーションが取れるようになってきた。家での呼び方とは違い、幼稚園の先生や友達から「けいちゃん」と呼ばれ、仲良くやっているようだ。

最近、先生から聞いたことがある。砂場で遊んでいた時に年少さんが次男の使っていたスコップを持っていき、さらに砂をかけられたそうだ。だが、全く怒らなかった次男。先生曰く、「微笑ましく、年少さんのやっていることを見ていました」というのだ。ドヒャ!だった。自分の使っているものを取られても、砂をかけられても怒らないと言うのか。いや、思うところはあったはずだ。だが、その様子を見ていた先生の声かけが良かったのだろうと思った。どんな時も見守ってくれる担任の先生、信頼できる先生方、大好きな友達に囲まれて次男の心が穏やかなのだろうと。

家ではまだまだとんでもないことでぐずったり、かまって欲しさに兄や弟に変な絡み方をして玉砕することも多い次男。いつも帰ってきたら「おかえり〜」というおちゃらけキャラで笑わしてくれる次男。幼稚園でも愉しく過ごせていることがわかり、とても嬉しい秋日和だった。

 

3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。

☆毎週金曜21時更新予定☆

みかコーチ 【3児ママ】

みかコーチ 【3児ママ】

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