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3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』第37話。

男の子ってみんなそうなの?食べる寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。共感したり、クスッと笑ってくれたら嬉しいです。


第37話:3兄弟の散髪事情


 

うちの3兄弟はまだ美容院に行ったことがない。おうちカット歴7年目のカリスマ美容師がいるからだ。中学生の時、職業体験先は美容室。流行りのドラマも観てきた。なんとなく、いける気がするーわたしであった。

時を6年前に戻そう。長男がまだ1歳にならない時。初めて前髪を切った。初めて切った髪の毛はサラサラで、何やら筆にする人もいるそうだが、それはしばらく眺めたあと、ゴミ箱へと運ばれた。1歳半も満たないうちに何やら長男の髪質がどんどん変わっていく。サラサラヘアだったのに、少しゴワッとした髪質へ変わっていったではないか。わたしは恥かしながらこの時本気で悩んだ。ドライヤーが良くなかったのではないか、なぜこんなにも硬くなってしまったのか。初めての育児だから変化への対応速度が遅いのは仕方ない。答えはすぐそばにあった。旦那譲りのしっかりした髪質へ近づいているだけであった。それからしばらくして、本格的に短く切った。当時、アンパンマン命だった長男は、アンパンパンを観ていれば割と大人しくて髪を切らせてくれた。迷いもなく、チョキチョキとハサミで髪の毛を切る。すきバサミを駆使してナチュラルな仕上がりになるよう努める。が、このすきバサミが結構厄介で下手をすると、すき過ぎた箇所の髪がなくなり、所々おハゲ状態になる。あっちゃーと思うが、人の印象というのは正面からのものが非常に強く、少しくらい散らかっていても気が付かれないし、意外とすぐに伸びる長男の髪にわたしは鍛錬を重ねた。今ではバリカンを使い、全体の輪郭を整え、普通のハサミでサイドや後ろを整えて、すきバサミで調整する。7年目のおうちカリスマは手際も良くなっていた。

とある日、長男の散髪の後に、次男の髪の毛を切ったことがあった。長男のカットの勢いをそのまま次男へ持っていき、何を思ったのかバリカンを使用。しまった。二人は全く髪質が違うのだ。次男は1歳位の長男の髪質そのまま。柔らかく、とてもサラサラ。勢いを間違えた。髪の量も多くなく、途端に片側の髪の毛が無くなった。これはまずい。焦る心を落ち着かせ、バリカンをそっと床に置いた。さぁどうするか。最初からアシンメトリーでした風を醸し出そうか、それとも再び片方を刈って均等性を保つか。悩んだ末、均等性を保つ方向となった。とはいうものの、次男を一定時間座らせておくことは至難の技。好きなアニメを見ながらなんとか凌いだ。完成。うっ、うん。前から見たら、まぁ大丈夫。少し落武者感が否めないが、次男の愛嬌でカバーを図ろう。ごっ、ごめんよと思いながら、笑ってしまったかあさんを許しておくれ。写真を見るたびに笑える良い思い出となった。

さぁエントリーナンバー3。三男の出番である。今となっては長男(7)、次男(4)の髪を切るときはそれは慎重に、仕上がりをイメージして切るようにしている。二人とも、変であることには気が付き、おかしな髪型になったらクレームがつく。カリスマの評判を落とすわけにはいかない。その点、三男(2)は何をされてもどうなってもニコニコ。視界良好ならよしという感じであろうか。最近、慎重になって冒険していないカリスマは、三男の髪に手を出してしまった。火垂るの墓の節子以上だ。それは深く前髪を切った。やり過ぎたか?と思ったが、手が止まらなかった。三男が予想以上に動きサイドはガタガタ。後ろも直線に断髪。常にヘルメットをかぶっているような髪型に。これまた愛嬌たっぷりの三男でよかった。今日も実はすごくヘンテコな髪型で笑っている三男を眺めながらも、次こそはサイドを決めてやると闘志を燃やすのであった。

カリスマと言ってみたかっただけのわたしに最後まで付き合ってくださり感謝しかない。

 

3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。

☆毎週金曜21時更新☆

みかコーチ 【3児ママ】

みかコーチ 【3児ママ】

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