男の子ってみんなそうなの?食べる寝る以外は動いているうちの3兄弟。よく食べて、よく動いて、よく転んで、よく笑って、よく泣いて、よく寝る。そんな3兄弟との何気ない毎日をエッセイという形で残したい。共感したり、クスっと笑ってくれたら嬉しいです。
第18話:3兄弟つわりエピソード
昨年の12月から自分で考えて2分間の運動をやり始めた。気を抜くと体重が増え、20代の頃のようにすぐには戻らない。維持するのに精一杯だが、どうにかこうにか隙間時間でできることを実践していくしかないと奮起した。続けることにより、2分間で腹筋は30回×3セット、スクワットは10回×3セットくらいできるようになった。やらなかった日もあるが、次の日にカバーするなどして、気が付けばそろそろ半年が経つ。
にもかかわらずおへその周りの肉が一向にシュッとならない。伸びる、、、伸びる!?これは妊娠中、大きくなったお腹で伸びた皮膚、皮なのではないかと思い始めた。そうあってくれと願い始めた。そんなお腹を見ていると、いろんな想いが駆け巡る。今回はその中でもつわりエピソードを聞いてほしい。
3兄弟とも妊娠が分かった時にはそれはそれは嬉しかった。一人で小躍りしたり、旦那とはハイタッチして喜んだ。お腹の子の心音が確認できて初めて母子手帳を受け取りに行く。問題はその前後くらいから、そろりそろりとやってくる【つわり】だ。3兄弟ともきつかった。一筋縄ではいかぬつわり。安定期ごろには落ち着く人が多いと記された妊婦本通りにはいかず、わたしの気持ちは出口が見えず、うようよと辺りをさまよっていた。
長男の時、わたしは布団と一体化した。布団がわたしで、わたしが布団。意味が解らないが、もうそれくらい起き上がることのできない数か月を過ごした。当時、前の職場に出勤できず、迷惑をかけているけど、どうしようもできないことが、さらにわたしを苦しめていた。唯一食べられたゼリーもいつしか気持ち悪くなり、とにかく辛かった。
そんなこんなで次男の時。長男の子育てをしながらの妊婦生活。布団に変身することはなかったが、【食べづわり】というものに襲撃された。空腹が気持ち悪く、何か食べて気を紛らわすが、調子に乗って食べすぎるとまた気持ち悪い。するとまた空腹がやってきて気持ち悪く、何かを食べるが、食べ過ぎて気持ち悪い。学習しないのか?と聞こえてきそうだが、悲しいことに自分でうまくコントロールできないのである。情けなくて、気持ち悪くて辛かった。
極めつけは三男の時。長男が幼稚園に入園して数か月で妊娠がわかり、1歳半くらいの次男も見ながらの妊婦生活。今でこそ幼稚園の長男の学年のお母さんたちとは仲良くなったものの、当時はドキドキしながらの登園。今思えば早めに先生方に報告していればよかったのだろうが、わたしの頭にはそんな考えが全くなかった。安定期までは乗り切らなければという感じだった。長男を幼稚園に送り届けたあとは、ベビーカーに乗った次男と、とにかくゆっくり帰る。途中、何度か嗚咽したこともあったが何もでず、ただただ気持ち悪くて辛かった。そんな姿を幼稚園のお母さん方にみられ、妊娠していることを話すと、買い出しを気にかけてくれたり、多く作ったからと餃子や春巻き、お惣菜を持ってきてくれた。この時、子育てしてきた中で、初めて旦那や家族以外の人に頼れた気がした。頼ってもいいんだと思えた。
見せるわけにはいかないが、わたしのお腹には3兄弟分の妊娠線がガッツリと刻まれている。あのとんでもないつわりを3回も体験させてくれたことを思い出し、家族以外の誰かに頼るということができたわたし。気持ちを緩めることができてそれは嬉しかった。
こんな自分のお腹を毎日みながら、貴重な妊婦体験を思い出し、目の前にいる3兄弟が愛おしいのはもちろんだが、お腹の皮も愛おしく想うしかないのであろうか。
3人子育てエッセイ『基本、食べる寝る以外は動いてます』をよろしくお願いします。
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